結婚式の祝辞では同僚という形で紹介がされる場合があります。
友人でもなく、上司でもなく、同僚。
一見すると非常に分かりやすい区分ではあるのですが、実は姿勢として最も難しいポジションの一つでもあります。
同僚として祝辞で述べたくなる、もしくは実際によく聞かれる祝辞は以下の例。
・新郎、もしくは新婦が会社にいる(いた)時の失敗談。
・新郎、もしくは新婦が結婚に至るまでのいきさつ。
・新郎、もしくは新婦の詳しい仕事内容。
題材にしやすいが故に、どうしてもこれらの話がメインになるのは分かります。
しかし失敗談というのは、新郎新婦の株を落とすだけに終わる場合が多く、それでいて会場が大爆笑する可能性は薄く、クスクス笑い程度で終わるケースがほとんどです。
そのためこれを挽回できる大きな成功談を用いるか、もしくは失敗した話は一切避けるのが無難です。
失敗したからこうなって欲しい、等は言語道断。
それは自覚のない説教になってしまいます。
そして次に多いのが、なりそめまでのいきさつ。
例えばコンパは自分が手配した、自分の友人の紹介で二人は出会った等。
一見すると良い感じもしますが、そういった話は基本的に媒酌人や新郎新婦が話します。
あくまで一同僚が自慢気に話していい事ではありません。
二人が出会った当時のちょっとしたお話程度であれば問題はありませんが、あまりいきすぎないように要注意です。
そしてお仕事の詳しい内容の紹介。
これも基本的には媒酌人や新郎新婦が必要であればスピーチを行います。
また他人の仕事の内容を自分の事のように長々と話をする必要性はどの席でも求められる事はありません。
あくまで仕事の話は新郎新婦との接点として使用する、というスタンスを忘れないようにしましょう。
この辺を理解しておけば、おのずとスピーチしておくべき内容が見えてきます。
深入りし過ぎず二人を祝福する。
そして今後も一緒にがんばっていこう、という内容であれば、同僚の祝辞における仕事は完璧と言えます。