結婚式の祝辞において、親族程微妙な立場というのはありません。
一応というか当然、新郎新婦の身内としてスピーチをする事になるのですが、よそ様のお子様の結婚式、という形で親族として結婚式の祝辞を述べる場合が多く、非常に書くべき内容に困ってしまいがち。
そのため多くの人が礼節さえも軽んじるスピーチ内容になってしまい、結婚式の中盤でぐだぐだになってしまう事もしばしば。
そこでまずは、親族としてスピーチ依頼をされた理由をよく考えておきましょう。
まず一番多い親族スピーチは叔父や叔母です。
こういった場合は新郎新婦の小さかった頃、花嫁や花婿の容姿、今日のめでたさ等をスピーチするようにしましょう。
次に多いのが両親。
両親って親族代表じゃないの?と思ってしまいがちですが、実は叔父や叔母の紹介で知り合った新郎新婦の場合には、両親が親族になり、叔父や叔母が親族代表になるケースがあるのです。
そのため意外と両親が親族としてスピーチをする機会が多くなっています。
話す内容は当然感動的に責めるべき。
スピーチのスピードはゆっくりでいいので、新郎新婦の今後の展望、感謝の言葉を述べると会場全体が良い空気に包まれます。
次は兄弟姉妹による親族の挨拶。
結婚した兄弟姉妹との年齢が近く、大変仲が良い場合には親族として挨拶するケースが多いです。
その場合はシンプルにおめでとうという短い内容で構いません。
本当に新郎新婦と仲が良い場合には長時間でオファーが来る事もありますので、そういった場合には今までの過程等も織り込んでいくと良いスピーチになります。
祝辞の内容自体はこういった感じですが、一番親族が犯してしまいがちなミス。
それが態度になります。
・来賓の紹介、挨拶を聞いていない。
・雑談をしている。
・会釈を返さない。
最近ではこういった礼節以前の態度を取る親族が大変多く、後々の両家の遺恨として残ってしまうケースも少なくありません。
(婿の家族はあんなんだから話できないだろう・・等、リアルに響きますよ)
主役ではないけれど、決して外部ではないこの親族。
油断してしまいがちですが、料理やお酒のために呼ばれている訳ではありません。
ガチガチに構える必要はありませんが、ナチュラルな姿勢で新郎新婦と来賓に敬意を示す事が、何よりも重要な仕事となります。