結婚式の祝辞において、友人代表という立場でまず気をつけるべき点は、新郎新婦、どちらかの一番の理解者(友人)であるという事。
通常の友人における祝辞とは違い、司会の方から非常に丁寧な紹介をされるのもこの友人代表。
(プロフィール、新郎新婦との関係を紹介されます)
そのためある意味来賓の中で最も親族サイドに近い姿勢で、スピーチを作成する必要があります。
友人という肩書きであるにも関わらず、最もネックになってくるのが所要時間。
短い場合でも3分という長時間にされ、長い時には5分以上組み込まれている場合も。
それだけ長文が必要になってきますので、当然伝えるべき部分もかなり増えてきます。
まず序盤からある程度時間を裂けるべきポイントは、新郎新婦とその親族に対するお礼の言葉。
時間をかけながら、礼と祝辞(おめでとう等)を丁寧に行わなければいけません。
次に新郎新婦と向き合い、繋がりを紹介しつつ小粒に褒めていきます。
新郎新婦の普段の行動、その中から感銘を受けた事柄等がセオリー。
そして必ず新郎新婦で新郎の友人であった場合(逆も然り)、相手の事を褒めていかなければいけません。
美しすぎてびっくり、等はいけませんが、お似合いである、もしくは友人として彼にはこの上ない女性など、礼儀を踏まえた褒め方をスピーチする必要があります。
大体こういった内容で3分以上が経過しますので、その後に締めの言葉へと移行していきます。
締めは「今後こうなって欲しい」という幸せ家庭の想像図を示す事が多く、この点は別の方のスピーチと被ってもあまり問題はありません。
そしてその後は序盤程丁寧な祝辞にはせず(敬語を崩すという事ではない)、さっと終わっていくのが聞きやすい友人代表の祝辞となります。
友人代表というポジションは何人も選抜されるものではありませんので、選ばれた人間であるが故に、ある程度は形式通りのスピーチを優先していきましょう。
式中も礼節を踏まえ、お酒や食事にもあまり手を付けないのが望ましいとされています。
拍手や会釈は軽く、しかし適度に合わせ、新郎新婦の保護者的姿勢で対応していく事が新郎新婦の株を上げる事に繋がっていきます。